膝、足の痛み

小林整形外科クリニックでは、膝や足の痛みの原因となる、偏平足、開張足、外反母趾、変形性膝関節症、半月板損傷(内側半月損傷、外側半月損傷)、単純性関節炎、オスグート・シュラター氏病、足底腱膜炎、シンスプリント治療(脛骨過労性骨膜炎)、ペルテス病、痛風(高尿酸血症)、偽痛風(軟骨石灰化症)など、患者様の症状を軽減させるために、適正な治療を行っております。
痛みでお困りの方はお気軽にご相談下さいませ。

偏平足

べた足ともいわれ、土踏まずがみられない足の変形を扁平足といいます。
一般に乳幼児では、足の裏の皮下脂肪が多いため土踏まずがみられず、扁平足にみえることが多いのですが、歩行を開始すると、やがて土踏まずがみられます。
歩くときや立っているとき、体重を緩和させるクッション効果がなく、長時間歩くと足が疲れやすくなり、時には痛みを伴います。

開張足

足の親指から小指にかけての横アーチを構成している靭帯が弱くなり、足にかかる衝撃を吸収する力が無くなった状態をいいます。
足には縦のアーチと横のアーチがあり、どちらかのバランスが崩れてしまうと、他のアーチが衝撃を補助しようとするため、足全体のバランスが崩れ始めます。
内側縦アーチ(土踏まず)は良く知られていますが、横アーチはあまり知られていないようです。
この横のアーチがのバランスが崩れると開張足と診断されます。
主な原因はハイヒールですが、高いハイヒールになるほど足にかかる負担は増加し、足の前部分に体重がかかるため、横アーチを構成する靭帯が伸びてしまうからです。
運動不足や筋力の低下も関係していますが、先天的に開張足になりやすい人もいるようです。
症状は様々で、初期の段階では足が疲れやすくなり、進行すると靭帯がさらに緩んだ状態になり外反母趾に移行しやすくなります。それと同時に小指も内側に変形してくる内反小趾になります。
足のアーチバランスを立体でとらえ、横のアーチや縦のアーチを支えるインソールを作成したり、ストレッチやマッサージなどをおこない症状を軽減します。
極度に進行すると、場合によっては手術が必要になります。

外反母趾

足のゆびの最もよくみられる変形で、親ゆびがそのつけ根の関節の部分で外側に曲り、そして前足部が内側に突出した変形です。突出した部分に炎症を起こし痛みを生じます。
女性に多くみられ、その原因はさまざまです。

1)ある種の先天性異常
2)筋肉の緊張の欠如や靭帯の緩みに肥満やリウマチ性炎症が加わり変形が増悪する
3)先の細い靴による足先の締め付けなどであります。

進行すると、足の内側の突出した部分が靴にすれて炎症を起こし、靴を履くことが困難になるほどの痛みを生じます。変形の進行予防用の矯正装具やパットを使用すること、ハイヒールや先の細い靴を履かないこと、また肥満に注意することが変形を進行させないために必要です。しかし、この変形が発生すると手術以外に有効な治療法はなく、痛みが強いときには変形の矯正手術が行われます。

変形性膝関節症

関節の老化現象や使いすぎなどで、関節の表面がすりへって痛みや運動障害をおこします。
原因により、一次性変形性関節症と二次性変形性関節症に分けられ、前者は、老化現象のような特別な原因もなく、中年以後更年期に多発するものであり、後者は青年期も発症するもので、化膿性関節炎、骨折、脱臼などを経過した後に、これらが治りきらないところに無理な力が加わっておこるものです。
いずれの場合も、変形性関節症にかかりやすい関節は、体重がかかり、酷使される膝関節、股関節(下肢の付け根の関節)や指関節です。
膝関節の変形性関節症はもっとも多くみられるもので、初期には座った姿勢から立ち上がったときや、歩き始めに痛みます。病気が進むと階段を下りるときに痛みが増し、膝がはれて水がたまるようになります。
そして、膝を完全にのばしたり、曲げたりすることが制限されて痛みを伴うようになり、運動中にゴリゴリした音がしたり、進行するとO脚やX脚といった変形を生じ、痛みのため歩行が困難になります。
痛みが強い時には安静にし、薬物療法やマッサージ等での治療をおこないますが、痛みが続くときは、コルセットの装着もおこないます。

半月板損傷(内側半月損傷・外側半月損傷)

半月は大腿骨と脛骨の間にある軟骨の板で内側と外側にそれぞれがあり、クッションと膝関節の安定の役割をはたしています。これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みや引っ掛かりを感じたりします。
症状がすすむと膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなるという状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。スポーツなどの怪我で生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月に微妙な外力が加わって損傷する場合とがあります。
前者では、体重が加わった状態でのひねりや衝撃によって半月だけが損傷するものと、前十字靱帯損傷などに合併して起こるものとがあります。
半月は加齢に伴い変性するので、40歳以上では軽微な外傷でも半月損傷が起こりやすくなります。
リハビリテーションや抗炎症薬の処方など保存的治療で症状が改善する場合がありますが、改善しない場合には手術を行います。

単純性股関節炎

はっきりした原因はなく、10歳以下とくに5~6歳の幼児に急速に発病して、2~3 週間で症状が消退してしまう一過性の股関節炎です。この病気は、まれに大人にもおこることがあります。
股関節だけでなく、大腿あるいは膝関節が痛みだして、跛行(足をひきずって不自然に歩くこと)するようになります。そして、股関節に運動制限がみられ、軽く曲げた姿勢になります。
微熱が出ることもありますが、血液検査に異常はなく、関節液からも細菌は発見されず、エックス線写真にも、骨の変化はみられません。
安静にする必要がありますが、2~3週間以上症状がつづくときは、小児期の股関節痛の原因となるペルテス病、化膿性股関節炎、若年性関節リウマチなどと鑑別が必要です。

オスグート・シュラター氏病

小学校6年から中学1~2年の頃の男子に多く発生し、全力で走ったり、正座をしたりする時に脛骨粗面部に痛みを訴え、脛骨粗面に強い圧痛と進行すると骨の膨隆がみられるようになります。
症状の強い期間は、激しくスポーツをすることはしないことです。
ある程度痛みがとれたならば、ゆっくりした運動から開始してもよいでしょう。
ストレッチを続けることやオスグット-バンドを膝蓋腱の上に巻くことも効果があります。

足底腱膜炎

スポーツによる足の裏の痛みの代表的な疾患に足底腱膜炎があります。
陸上競技や、近年のジョギングブームに乗って、この疾患もよく見られます。
痛みは慢性的な痛みで出てくることが多いのですが、なかには一回の外傷で足底腱膜が断裂することもあります。多くの場合は、バランス訓練や超音波治療等のリハビリを中心とした治療を行ないます。

シンスプリント治療(脛骨過労性骨膜炎)

シンスプリントとは脛骨疲労性骨膜炎の事を指し、主な症状は足のスネの真ん中に骨がありますが、その骨の内側部分が痛みだします。スポーツをやっている方、特に短距離や長距離をする陸上選手、バスケット選手や野球選手、まあ走りこんだりする事の多いスポーツ選手はよくなりやすい病気です。
多くの場合は、バランス訓練や超音波治療等のリハビリを中心とした治療を行ないます。

ペルテス病

4 ~10歳の男児に多くみられ、小児の大腿骨の骨端部(大腿骨頭)が、なんらかの原因(一過性の炎症、外傷)で、血行障害をおこしてつぶれしまい、その後2~3年の経過で修復してくる病気です。
ときには両側の大腿骨頭がおかされ、股関節部の病気であるにもかかわらず、膝周辺の痛みや、跛行が主訴であることがあり注意が必要です。股関節は内側にねじると痛がるのが特徴です。
エックス線写真の変化よりも症状のほうが2~3か月先にみられるので、男児のこのような痛みには、注意深い経過観察を必要とします。
牽引や安静で、痛みを鎮めることが可能ですが、20年から25年後に二次性変形性股関節症をおこすことがあります。これを防止するには、手術が必要になることもあります。

痛風(高尿酸血症)

血液中の尿酸値が高い状態で、足の指や足首、膝などに起こる急性の関節炎です。
特に足の母趾の付け根の関節が最も多くみられ、初めて発症される人の7割がこの部位です。
発症年齢は40代前後に多く、最近は若年化の傾向がみられます。
典型的なタイプとしては、活動的な中年男性で、アルコールや肉食を多く摂取する習癖がある人に多いようです。発作前に前兆を自覚し6~12時間後に発作が始まることが多いようです。
発作時は激烈な痛みで、はれ、発赤、熱感を伴い、発作は通常、24時間以内にピークを迎え、3~4日後には徐々におさまってきます。 放置すると発作を繰り返し、だんだんと症状が増悪してきます。また、発作の間隔が次第に短くなり、慢性の関節炎へと移行します。薬物療法での治療が一般的ですが、進行すればさまざまな病気への合併症を引きおこしますので、注意が必要です。

偽痛風(軟骨石灰化症)

60歳以降の方に多く、痛風は尿酸塩の結晶が関節に炎症を起こして発症しますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶によって起こる関節炎です。
特に膝関節に多く発症し、時に多関節に及ぶこともあります。
ほとんどが原因は不明ですが、加齢によって軟骨が傷んだ部分に結晶が沈着しやすいことも関係があるといわれています。関節のはれ、痛み、発赤、熱感が出現します。半数以上が膝に出ますが、その他、手や足関節にも出現します。また、発熱、体重減少などの全身症状を伴うこともあります。
結晶をお薬で取り除く方法がないため、局所の安静と痛みを取ることが基本です。