2015年11月号 時間よ止まれ

更新日:2015/11/09

診療後、静寂なクリニックで僕はコーヒーを飲みながら加古隆の『パリは燃えているか』を聴いていた。過去に思いを馳せる。あれからもう2年以上の月日が流れたのか…..

開業5周年を控えた6月末に僕は決断し、誰もが驚くような、勝負にでた。クリニックとしては、一定の評価を得てはいたが、スタッフ間の関係がギクシャクしており、僕が目指していた方向とは違った方向にクリニックが向かっていた。本来小林整形外科クリニックはスタッフにとって、明るく、楽しく、頑張りが報われるクリニックで、そこで働くことにプライドがもてる職場であるはずだった。

勝負にでた僕は覚悟していた。スタッフは誰の言うことを信用するのだろう。ゴタゴタした人間関係に嫌気がさして、退職する人が続出するかもしれない。しかし確信もあった。本物は負けない、滅びないはずだ。そしてその後も約1年間は決して平坦な道のりではありませんでした。その過程で気づいたことは、スタッフは僕のことを意外に知らないんだな、理解していないんだなということでした。その頃から『みみよりつうしん』でも自分の色を強く出すようになりました。僕の医療に抱く情熱を理解したうえで、方向性の違いからあなたにはついて行けませんと言われるならそれも仕方のないことだろう。波風立てないことだけ考えていては真のリーダーは務まらない。なぜならここは勤めるみんなが、クリニックに愛情を持ち、その看板を背負いうる人材であるため、切磋琢磨する組織だからだ。そして仕事を通じて、お互いを理解し、信頼し、スタッフは個人のレベルアップと同時にチームとしての連携を強めて、今史上最高のメンバーがここにいる。

現在のスタッフとこれからもずっと仕事をしたいと思う。しかしそれはきっと叶わない夢なのだろう。スタッフはみんないつか退職する日がくる。だからこそ、スタッフと過ごす一瞬一瞬を僕は大切にしたいと思う。

いつの間にか曲は『白い巨塔』にかわっていた。院長である僕はセンチメンタルな気持ちに浸ってばかりはいられない。史上最高を更新する戦略を練り、実践することが僕に課せられた使命だ。

石毛さん、辻野さん、井之上さん、中井さん、青木さん、松下さん、中島くん、僕についてきてくれて本当にありがとう。あなたたちに出会えて僕は幸せです。心から感謝します。

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