2017年1月号 就職戦線異状あり?

更新日:2017/01/10

   1991年バブル期の就職活動を描いた映画「就職戦線異状なし」が織田裕二主演で公開された。その3年後、ある医学部生の就職活動の全てを今回特別に公開する。

   1月29日(土)同級生から電話があった。「圭一   何科に入局することにした?」圭一がまだ迷っていて31日(月)には手続きに行く旨話すと同級生は28日(金)が締め切りであったことを告げた。圭一はてっきり1月末までに手続きをすればよいと思い込んでいたのにまさか28日までとは、、、「Oh  my   God。就職浪人決定?」このままでは3月の医師国家試験に合格しても就職先がない。ただ他大学を卒業してK大学に入局するのとは異なり、母校に入局する場合は手続きさえすれば無条件でOKであることがほとんどだった。この週末にジタバタしても仕方ないと判断した圭一は31日(月)に手続きに行くことにした。この辺りの冷静な判断は007ジェームスボンドと相通ずるものがある。ピンチに滅法強く、いつも美女が傍らにいるのも共通点だ。

   内科系なら循環器科、外科系なら整形外科と決めていたが、最終的に整形外科に決めた。 31日(月 )整形外科の医局に入局の意思を伝えに行った。大目玉をくらうことを覚悟していたが、対応していただいた医局長は「君が卒業試験期間中にテレビ出演したことで有名な圭一君か。なかなかやるねぇ。手続きのことはM教授に言っておいたから。」と和やかな雰囲気。教授室に挨拶に伺うと入局は問題なく、事務方には電話しておくからと伝えられた。事務所で何枚か書類を書いて提出すると、手続き完了。あっけなく圭一の短い就職活動は終了した。しかし安心するのはまだ早い。国家試験に合格しないと始まらない。合格率は約90%というものの受験資格は医学部を卒業した人に限定されているため、その人達でも10%が不合格になる試験ともいえる。一般人がもし受けても合格確率は「永遠の0」だ。圭一は大学受験生の家庭教師をしながら勉強していたが、国家試験にも無事合格した。就職戦線異状なし。めでたしめでたし。

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