2017年12月号 自他共栄

更新日:2017/12/08

   ドーピング問題で揺れたロシアが近日中に来年の冬季平昌オリンピックに参加する選手を発表するそうである。メダル候補を多数かかえるロシアの動向は日本人選手にも大きな影響を与えそうで、特に注目されるのは女子フィギュアスケートのメダル争いではないだろうか。ロシアの有力選手が不参加のようなことになれば、日本人選手のメダル獲得の可能性は高くなるものの、そのようなことを望んでいる選手はおそらくいないと思う。なぜならメダル有力候補が多数不在のなかで、金メダルを獲っても、オリンピックの金メダルリストが世界一と胸を張れないからです。オリンピックを夢見て頑張る選手はその場で真の世界一が決まると信じているので、その前提が崩れるとモチベーションにも影響があるでしょう。

   最近低迷から脱出しつつあるかつての世界一のプロゴルファーであるタイガーウッズはプレイ中ライバルのパットにも入れと念じていたそうです。たとえそれが相手がパットを外せば、自分の優勝が決定するという場面でもそうしていたそうです。これは相手がミスすることを祈るのは自己評価を下げていることをウッズ自身理解していて、ベストな相手の上をいって自分が優勝することを目標にしているからでしょう。

   日常生活の中で多くの人は他人が欠場したり、失敗することを期待していないだろうか。他人の不幸は自分の幸福とみなして足の引っ張り合いなど、全く生産的ではないし、高いレベルには到底到達しない。私は自分が不遇な時でも他人の成功を祝福できる人間でありたいと思い生きてきた。他人のことであれ、失敗や不幸をイメージすることは自分の潜在意識にも悪影響を与えると思います。そもそも自分に自信のある人間は他人の成功、失敗を必要以上に気にすることはなく、他人の成功を祝いつつ、自らの成長に集中している。

   開業して10年目にもなると、開業した後輩から相談を受けることがある。このような時個人情報に関わるようなことはともかく、自分ならどうするか。またはこれまでどうしてきたかを包み隠さずアドバイスします。そのようなことをしていいところを盗まれたらどうするのと心配されますが、全く気にしていません。アドバイス通りするのかは、相手の問題であるし、アドバイスが有効で他人が成功すれば、それは私の考えが正しい証明になるからです。近隣の医療機関をそもそも商売仇と思っていません。ただ自分にできることを精一杯やって、患者さんに喜んでいただけたらと思います。自分が皆様の健康に少しでも貢献できればと思いますし、多数の患者さんに喜んでいただきたいと思いますが、最も大切なのは、通院されるのが当院であれ、他院であれ皆様が健康になられることです。今後も小林整形外科クリニックを愛してくださる患者さんがいらっしゃるかぎり、当院の発展だけでなく、患者さんや医療界全体が良くなるためにはどうしたらいいかを念頭に置き、誠実な診療を行っていくことをお約束いたします。

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