2018年12月号 M-1グランプリと医学部入試

更新日:2018/12/11

    今M-1グランプリ、医学部入試の採点基準が問題になっている。M-1グランプリに関しては、一夜にして漫才師の人生が変わるので、出場者の目の色がかわるのは理解できます。しかしナイツやオードリーなど優勝していなくても売れているコンビはあるし、採点基準がどうあれ優勝する力があるグループならファイナルには残るし、2回はネタを披露できる機会があるだろうから、仕事が増えることは間違いない。チャンピオンという肩書きも大切かもしれないけれど、あくまで芸能界は力の世界です。チャンピオンにもなった芸人が審査員を冒瀆することがあってはならない。

    一方で医学部入試は採点に問題がありそうで、一部の不正入学は問題外として、地域性や性別や多浪生が不利になるような採点があり、これが問題視されている。採点基準をあらかじめオープンにしても、批判は出るし、完璧な入試制度というものは難しい。本来合格している受験生が不合格になっているのは可哀想ではありますが、能力があり、意志がある人間はいずれ間違いなく、医学部に入る。フェアーに入試を行なっても、激戦の医学部入試は2回試験をすれば、合格者の3分の1は入れ替わるかもしれません。だから医学部にどうしても入学したければ、全国どこの大学でも進学すべきか、あるいはどうしても譲れない大学があるのなら、そこが滑り止めになるぐらいの実力をつけるしかないでしょう。そうすれば採点で不利になっても余裕で合格できます。しかしこれはほとんどの受験生には無理なのでしょうが、僕はそうやって医学部に入った。

    意志のある人間は泣き言を言わない。医学部にお金がかかるとか、親が医師でないとか、できない理由を並べる人が多いのは残念だ。医学部を卒業すれば経済的に親の世話にならずに生きていこうと決意していたので、僕は学生時代にM-1の優勝賞金ぐらいはアルバイトで稼ぎました。

    M-1グランプリというと僕は創始者のS氏と学生時代に少し縁があって、卒業試験の真っ最中に出演したバラエティー番組で、僕は出演後、個人的にS氏からの伝言を弟子のグループDから受けた。笑いのセンスを認められたということなのでしょうか。出演中からS氏が僕に目をつけたのはおそらくスタジオに来ていた人もわかったはずです。そもそも卒業試験中にテレビの収録に来るとは馬鹿か大物のどちらかだとS氏は収録の合間に楽しそうに話していました。僕は大物ではないことは確かなので、馬鹿なのでしょうが、アップル創始者の故スティーブ・ジョブズもスタンフォード大学の卒業式で卒業生に「ハングリーであれ、馬鹿であれ」とスピーチしているので、ハングリーで馬鹿な僕はジョブズに好かれたかもしれません。僕はスタジオに残る選択をせず、帰宅したので医師をしていますが、会場に残っていたら、また違った人生を歩んだかもしれません。
    いずれにしても医学部に入学できる能力であれ、笑いのセンスであれ、それを他人をハッピーにするために活かして今後も医師を続けていきたいと思います。

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