2019年3月号 EQ2.0

更新日:2019/03/12

   16ヶ国語に翻訳され英語版が200万部のベストセラEQ2.0「心の知能指数」を高める66のテクニックを読みました。「EQ(エモーショナル・インテリジェンス)」とは、あらゆるスキルの土台になる「心の知能指数」のことで、「感情的知能指数」とも呼ばれます。

    本書によるとEQの発見によってある奇妙な事実に説明がついた。IQ(知能指数)レベルが最も高い人たちが平均的なIQの人たちよりも成功している確率は20パーセントだったのに、平均的なIQの人が最も高いIQの人より成功している確率は70パーセントだった。この不思議な現象を見て、IQこそ成功の要因だという昔からの思い込みが大きく揺らいだ。科学者たちは、IQとは別の成功の要因があるに違いないと気づいた。そして長年の研究といくつもの実験を経て、心の知能指数、すなわちEQこそが決定的な要因だと突き止めた。

    EQは自分自身と他人の心の動きに気づき、それを理解する力です。そしてその気づきを使って自分の行動や人間関係を上手にマネンジメントする力です。EQ2.0ではオンラインでたった7分のテストを受けるだけで、あなたのEQの診断できて、さらにEQを向上させることができます。心の働きを理解して、感情を味方につけるテクニックを学びます。 「自己認識力」「自己管理力」「社会的認識力」「人間関係管理力」というEQの4つのスキルを理解し、66のテクニックから、あなたに適したEQ向上の戦略をたてることができます。EQをどれだけ早く身につけられるかは、ひとりひとりの努力次第で、自然にまかせて経験を積めば、感情の管理スキルの身につけるのは50代になってしまうので、能力のある若者は特に早い時期からEQを向上させる必要があります。医師など20代にして先生と呼ばれる人にとってはEQの向上が仕事に与える影響は大きいと思われる。また成功=出世という考えで本書を読んではいけないと感じました。なぜならハーバード・ビジネス・レビュー誌に著者らが寄稿した「心ない上司」という論文ではまだまだEQの真髄が経営者に届いていないことを示している。組織の中で現場から管理職に上がるとEQのスコアも上がっていて、EQが最も高いのが中間管理職で、肩書があがるにつれ、EQのスコアは急激に下がっていた。役員以上になるとスコアは激減していた。これは知識の蓄積や職務経験を基に昇進してリーダーになっている人が多すぎるということを示している。

    IQは先天的なものであるのに対して、EQは後天的なもので、身につけ、伸ばすことができる。このEQが人生における成功のカギとなるなら、これを伸ばさない手はない。

    関心のある方は是非本書を手にとってみてください。テストの点数が大切なのではなく、EQとは何なのか、また人生の中でEQをどのように管理したらいいかを芯から理解すれば、これまで蓄積してきた知識や教育や経験のすべてが活用できるようになるだろう。

お知らせ   先日ドクターズファイルというサイトの取材を受けました。インタビュー記事が掲載されておりますので是非ご覧ください。

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