2015年1月号 魅惑のプレゼン
2015/01/09
昨年12月12日区民健康講座の講師を務めさせていただきました。当院の患者さんも多数参加していただきありがとうございました。今回資料として講演要旨を配布させていただき、骨粗鬆症、変形性膝関節症それぞれいいたいことを1つに絞り講演させていただきました。現在TED(世界的規模で開催される講演会)をはじめ多くの講演は短時間で、スライドの枚数、文字数を出来るだけ少なくするプレゼンテーション(略してプレゼン)が主流になってきています。今回その時流に乗って、講演を行いましたが、いかがでしたでしょうか。
開業以後学会発表以外の一般の方向けのプレゼンを行う機会が増えました。開業1年目から2009年ラジオ大阪「ビタミント」2010年ラジオ関西「ラジ王」と2年間にわたり週1回ラジオ放送に出演するという貴重な経験をさせていただきました。簡単な打ち合わせの後、女性アナウンサーとの対談形式での収録でした。出演依頼で口説かれたプロデューサーからは「少し余裕を持ってスタジオを抑えていますから、取り直しもOKですよ」とのお言葉を頂いていましたが、NGなし1発OKを自らに課すプレッシャーの中で収録に臨んでいました。ライブ感を大切にするため、原稿は作らず、毎回女性アナウンサーとの会話をアドリブを入れつつ成立させ、制限時間内におさめるという作業を100回以上にわたって行いました。幸い放送内容も高く評価され、2011年もお話を頂きましたが、スタジオミキサー室で関係者が多数見守る中、最後は御存じ「エルメスの石鹸を贈る理由」で万雷の拍手を背に番組を卒業しました。
現在どのような仕事でもプレゼン能力が必要とされています。今後プライベートでも自己紹介をはじめとするプレゼンはすべての人にとって重要課題になってくるでしょう。ただ単におしゃべりである、語彙が豊富、話すことが多い職業に就いているということだけでプレゼンの巧拙は決まりません。人を押しのけて行う自己アピールとは全く異なるスキルが必要です。今年は自分自身のスキルアップと同時に、これまで学んできたことを当院のスタッフにも伝えていきたいなと考えています。
そして最後にもう1つ。魅惑のプレゼンを行うには最終的にはプレゼン内容が最重要です。内容が価値ある本物であるのか、あるいは講演者の人柄が魅力的かどうかにかかっています。