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2022年12月号 常識にとらわれず、惰性に流されず

2022年12月号 常識にとらわれず、惰性に流されず

2022/12/19

 ダイエットをスタートするのは夏より冬の方が成果が出やすいと思います。夏が近づくとダイエットの記事などを目にすることも増えますし、人々の関心も高まりますが、たいてい夏までに間に合いません。成果を出すためにはある程度の期間が必要ですし、冬は基礎代謝が上がりやすく、同じ運動、食事内容なら冬場の方が痩せやすいです。
 仕事や勉強やスポーツなどで成果を出すためには人がやっていない時にも継続することだと思い取り組んできました。上手く物事が運ばなかったり、上達しない人を観察するといろいろなことがわかります。先ず自分の能力を過信している人が多く、間際にならないと始めなかったり、何故か人と同じ努力で人並み以上の成果を得らえると真剣に考えています。これは周りのレベルが低い場合には可能ですが、レベルが上がってくると破綻します。ダイエットなら冬の過ごし方が大切であるし、スキーなどのウインタースポーツは地道な体力づくりなどを行う夏に実力がついていって冬場に成果がでるのだと思います。仕事が忙しい時は誰しもが頑張ります。
少し時間に余裕がある時をどう過ごすかが、大切です。
 ここ一番という場面で神がかり的な力を発揮する人は一定数存在します。しかしその人たちは本番になったらできるだろうと準備をおろそかにしません。むしろ上手くいかない状況も想定して備えます。私の受験生時代のエピソードなど波瀾万丈の人生はマスコミ受けはするし、エンターテイメントとしてはよいのですが、ピンチに陥ってから頑張ろうとしても十分に実力を発揮できなかったり、冷静さをかいて空回りしてしまう人が多いでしょう。目指すべきは正しい方向でしかるべき努力を継続することによって、必然的に結果をだすことです。織田信長も毎回「桶狭間の戦い」ような戦をしているわけではありません。我が道を進んで結果が出せるのは突出した能力があり、自己を客観視し、人のアドバイスの本質を見極め、取捨選択できる人のみです。
 就職、受験、スポーツなど結果を出すには傾向を捉えて、対策をたてることが必要ですが、結果が出ない人ほど理想主義者であって、実力があれば必ず成功すると考える。実力で優っていても負けることがあるのが勝負である。能力があって人格者ならどんな就職も可能かといえばそうではないし、どんな難易度でどんな傾向の問題でも入学試験で合格できると断言できる人も少数派だし、相手が誰であれ、自分の戦いをすれば勝てるといえるのは現在のスポーツ界でもボクシングの井上尚弥選手くらいでしょう。 
 独りよがりの方向性の間違った努力にもし価値があるとすれば、それは若者だけで、間違った努力を続けて成果をだすには、人生はあまりにも短い。惰性で生きていくのは困難なほど現在の変化は早い。伝統を大切にしつつも、常識にとらわれずに時代にあった仕事のやり方や生き方を今後も模索して挑戦していきたい。