2011年11月号 『赤富士』
2014/11/27
赤富士の由来・・・古来より霊峰と崇められた富士。日本人の心の拠りどころとされた端麗なその姿。万年の雪を頂いた様はまさしく霊峰の名にふさわしいものです。この富士に奇跡と言われる光景があります。朝陽が雲にあたり反射した光が富士を赤々と染める光景です。1年に1度あるかないかのこの現象は「赤富士」といわれ大吉運の兆しなのです。開業にあたり、かたちに残るものとして、待合に飾る「赤富士」の絵画を購入しました。百歳になっても現役で絵を描き続け、私が開業しました平成20年に、享年百三歳で大往生された文化勲章受章作家、片岡球子の作品「花咲く目出度き赤富士」です。
以前からこの絵画のことは知ってはいたのですが、開業準備のさなか、当時,自宅近くの西神そごう絵画展で偶然見つけ、運命的なものを感じました。これは来院される患者さんに対して片岡先生のように「いつまでも元気に」という思いと、幸運が訪れますようにという思いを込めて飾っています。開業して3年半経ちますが、私自身にもいろいろと幸運を運んできてくれたのかもしれません。
今年は有名人、著名人が多数出演するインターネットテレビ「覚悟の瞬間(とき)」やりたいことをきわめた大人がカッコいい!(現在も24時間放映中)の取材をうけ、出演いたしました。これは政財界、スポーツ界、文学会等で活躍される方が出演されている番組です。有名な方としては上原浩治、澤穂希、東国原英夫、野口聡一、前田日明、長谷川理恵、渡辺陽一、宇都宮隆といった方々です。このような方を含む400人以上のなかで、私の動画が週間視聴ランキングベスト20入りするなど、自分では予期しないことが起きました。
さらにこの番組が縁となったのでしょうか、日本最古の英字新聞であるジャパンタイムズが選出する「100Next-Era CEOs in Asia 2011」アジアにおける次世代のCEO 100人 2011-に選出されるということになりました。もちろんこれらの出来事が、はたして赤富士の力によるものかは定かではありませんし、私自身マスコミに取り上げられるために医業を行っているわけではありませんので、当初大変困惑いたしました。ただ自分の志を少しでも知ってもらえればという気持ちと、独立して院長になった限りはこれも重要な仕事と、リラックスして取材を楽しむようにしております。
ここ数年、毎年年末になりますと、1年前には予期できなかった出来事をいろいろ体験できたなと振り返っています。来年も患者さんの健康と医師会に微力ながらも貢献ができればと、ワクワクするようなチャレンジを続けます。