2014年9月号 患者数が多くても行列のできないクリニック
2014/11/27
患者さん増加に伴い何の工夫もなければ、たちまち行列のできるクリニックとなってしまいます。行列ができるというのは通常人気のバロメーターとして肯定的な意味で使用されることが多いのでしょうが、今回は出来るだけ待ち時間を減らす取り組みのお話です。待ち時間があろうと当院で診療を受けようと選んでいただくことは大変ありがたいことです。しかし患者さんからお聞きする他院の2~3時間待ちということは当院ではなく、現在どんなに忙しい日でも診察まで1時間以内です。工夫の1つとして介護保険の書類記入など時間のかかると予想される診察は、通常の診察の前後に受診していだだいて記入、即日完成としています。また連休明けなど混雑が予想される日はスタッフ数を通常より多くして対応しています。以前より少数精鋭のスタッフを養成することを目指しており、院内の様々な業務を受付、リハビリ助手の区別なく、全員が効率よく行えるようにしています。院長も診察、レントゲン撮影のほかに、待ち時間対策と時間外救急対応対策を兼ねて、採血、リハビリ、受付の新患登録等、精算の業務が可能です。受付のスタッフは込み具合を考えて、うまく診察、リハビリの順番を振り分けてくれていますし、診察においてもレントゲン撮影や、採血、注射などの順番をうまく工夫してレントゲン現像の時間を有効に使っています。また定期的に通院されている患者さんはお顔とお名前さらにIDも勤務歴の長いスタッフは覚えていることが増え、さらにスピードアップをすることが可能となってきています。診察後も精算が終わるまでは待ち時間の一部と当院では考えており、ここでの待ち時間はほとんどありません。その他にもさまざまな取り組みがありますが、さらに洗練させることができると感じています。このようにクリニック全体で患者さんの時間を大切にしようと取り組んでいますが、連休明けなどどうしてもかなり混雑する日、時間帯が出来てしまいます。スピードは大事ですが、診療の質を落とさないため十分に時間を取らなければならない患者さんもいらっしゃるからです。そこで患者さんに薬処方に関してお願いしたいことがあります。定期薬を同じように処方する場合はよいのですが、薬の数が多くて今回は、痛み止め、シップなどが必要ない場合は可能な限り書面(メモ)で伝えていただけたらと思います。またシップも複数処方している方は出来るだけ商品名でお伝えください。大きい方、白いシップだけでは特定できない場合もあり、結果的に患者さん、薬局に御迷惑をおかけしてしまいます。良質かつスピーディな医療のため御協力の程よろしくお願いいたします。