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2016年6月号 最高の自分

2016年6月号 最高の自分

2016/06/13

一般社会において強さ(仕事の実力)と人間としての温かさ(人柄)をあわせもつことは難しい。医師の世界にもこれはあてはまります。強さを求めるあまり業績のために未熟な手術をしたり、研究成果も自分に都合が悪いものは、認識していても公表しなかったりする。実は発表されている論文も後に間違いが指摘されることが少なくない。急いで結果を求めると視野がせまくなり、思い込みで間違いをおかす。

また人柄が評価されると、それに甘えてしまい、研鑽をつまないことがありえる。人柄がよいだけでは医師はつとまらない。

では小林整形外科クリニックはその両者を兼ね備えているのか?

これは自己評価は難しい。開業8年を目前にして、1ヶ月に受診される患者数は開業時の8倍になったという事実がある。ただそれは1つの結果にすぎない。

1年くらい前に小学生男子の患者さんが将来の夢として、数多いる有名人ではなく、小林恵三の名前をあげたということを、彼のお母さんから聞いた。その少年は診察のとき、恥ずかしそうな表情をするが、その瞳はいつも輝いている。

これからも私は直進する。真に患者さんのための医療を行なうという理念を掲げて。医学界、スポーツ界、芸能界、ビジネスの世界など私以上に実績をのこしている人物はたくさんいるだろう。そういった中で、私をたった一人のヒーローに選んでくれた君に対して、その期待に応えなければならない。他の人物との比較ではない、私自身が到達できる最高の自分になるべく今後も精進を重ねることをここに約束します。