2016年10月号 レッテルから自由になる方法
2016/10/12
以前インターネット動画「覚悟の瞬間」の取材を受けた際に担当者が、成功者とされる人は自分の失敗談をなかなか話さないんですよということが話題になりました。小林院長は凄いですよね。自分の生い立ちから、失敗談まで、話していただいて、その話も失敗談でもユーモアがあり暗くない。むしろ明るく華がある。 そして成功されている。自分の弱みを見せることができるのは、本当に強く大きい人間だと思いますと言われました。
多分にお世辞が入っているのだろうと聞いていましたが、その後5年経過しても、「覚悟の瞬間」の検索順位ランキング3位と健闘しているところをみると案外核心をついているのかもしれません。
僕はK大学に入学当時、第一志望ではなかったということをさかんにアピールしていた。順当にいっていれば、もっとランクの高い大学にもっと早く入学できたのにという口惜しい思いと、3浪もしてバカじゃないかと他人に思われないかと意気消沈していました。医学部に入学しても無念、嫉妬、屈辱、様々な感情が僕の心を支配していて、鬱々とした日々を過ごしていたが、やがて大切なことに気づく。人にレッテルを貼って、あれこれいう人は、その人自身に何らかのコンプレックスがあり、それを隠そう、あるいは大したことではないと振る舞うために、涙ぐましい無駄な努力をしていた。そしてそういう人が世の中には意外に多く、それが彼らの最大の弱点となっていた。人を見下したり、品性を欠く押しの強い人物に真の大物はいなかった。
そのことに気づいてから、生きるのが、少し楽になった。万人に理解されなくとも、信じた道を行こう。 世の中には確かにからくりがあって、それをうまく利用できる人は楽に成功できる。そしてそういう人はすぐにレッテルを貼りたがる。ただ、からくりなしで成功している人の方が はるかにカッコいい。しかし覚悟と忍耐を要します。僕は20代前半に後者の道で生きていくと決めた。小さくまとまることを拒絶した。そしてその選択は間違っていなかったと思います。なぜならこちらの方が本当に素敵な人々にめぐりあえるからです。これまでもこれからも、僕は自分の未来にワクワクしている。