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2016年11月号 毎日がオーディション

2016年11月号 毎日がオーディション

2016/11/11

 松任谷由実のDESTINYという曲のサビの一節に以下のような歌詞がある。「冷たくされていつかはみかえすつもりだった  それからどこへ行くにも着かざってたのに    どうしてなの  今日にかぎって安いサンダルをはいてた」       

    男性に振られた女性が、今度会った時には素敵な女性になっていて、別れたことを後悔させてやろうと、それを生きがいに、他の人に心を許さず毎日を過ごす。そして遂に男性との再会を果たす。その男性は以前のホコリだらけの車ではなく、綺麗な緑のクウペに乗って、昔よりチャラ男になっていた。それに比べて自分は今日にかぎって安いサンダルを履いていて、彼とは結ばれぬ運命にあることを悟ったというストーリーです。これは失恋の曲なのですが、恋愛だけではなく実社会でも、一度のチャンスを活かせるかというのは非常に大きい。

    運がいい。あるいは持っていると表現されるのでしょうが、運も実力のうちといわれるように、かなりの部分は毎日の努力で引き寄せることができます。人間関係や仕事などで誰にでもおとずれるチャンスを直ぐに動いて掴めるかどうかは事前の準備とチャンスをキャッチするアンテナの感度によります。同じ物や現象を見ていても人によりその解釈は異なる。

    私たちは毎日自分の意思に関係なく他人から評価されている。歌詞の内容のような服装だけでなく、言葉遣いやマナー、その人の能力や人間性にいたるまでありとあらゆることをです。チャンスは人からもたらされる。それがいつ誰からもたらされるかはわからないので、常に自分を磨いておくことが重要です。

    では曲に登場する女性は運がなかったのか?この文章の主旨とは矛盾しますが、歌詞全文から判断すると悪い男に引っかからなくて、未練なく忘れるために神が与えたチャンスだったのかもしれません。 ずっと頑張ってきた彼女に対するご褒美で、長い目でみると失恋した彼女は幸せになるだろうと僕は信じたい。