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2018年10月号 女性が憧れる職場に

2018年10月号 女性が憧れる職場に

2018/10/12

   女性特に子育て中の女性にとって勤めやすい職場とはどんな職場なのでしょうか?仕事であってボランティア活動はないので、自分に適性があり、給与がもらえるということは大切でしょう。しかしそれらと同等、またはそれら以上に重要なことは休みがとりやすいことや職場の雰囲気が自分にあっているかということではないかと思います。当院では、スタッフ本人や子供さんの体調不良や学校行事の都合で休みを取ることは、全て許可です。休みをとるとまでいかなくとも、理由(学校行事や通院など)があれば早退等も認めています。そのためにスタッフ同士で勤務を交代したりしてやりくりしますが、どうしても通常よりも少ない人数でシフトを組むことがあります。それでも業務に支障がないように通常より準備をしておきますが、稀に運よく(?)患者さんが多かったり、問い合わせの電話が多かったりして余裕がない時間帯があります。しかしそういう経験を通してスタッフは成長していきます。半年前には到底できなかったことができる喜びを感じ長く勤務してくれるスタッフが一人二人と増えていきます。話が少しそれましたが、通常診察をしておりますと、仕事のため通院困難な患者さんが多いことを感じます。世の中には様々な職業、仕事があり一概には言えないのですが、仕事をするにも健康第一でしょうから、もう少し休みをとりやすい職場が増えてもよいと思います。職場の他人の目が気になり、正当な理由があっても休みが取りにくかったり、経営者側に、休みがとりやすい環境作りに対する努力が不足しているのではないかと感じることがあります。特に女性は結婚、妊娠、子育て、家事と乗り越えなければいけないハードルが多数存在します。働きに時間制限のある女性の力をなんとか埋もれさすことなく、活かせないかと開業以来10年、他の職場では採用されないような方でも能力、適性があれば採用してきました。また在職中に入院、手術をうけたりして、2〜3週間仕事から離れないといけない場合が何度かありました。職場に迷惑をかけてはいけないと退職も視野にいれて院長である私に相談にくるのですが、当院では全員で復帰までの間、支えますし、その程度で退職してもらうことはありません。しかし御主人の転勤やご家族の体調(介護や転居を要するなど)、あるいは託児所の閉鎖などで、退職が避けられない場合も残念ながらあります。今年に入り、新人を多数採用しましたが、現在のところ順調に力をつけています。

   当院は月一回みんなで昼食後にミーティングをするのですが、仕事に対する真面目な熱量だけではなく、笑いの絶えないミーティングを行っています。以前毎月一人ずつスタッフが他のスタッフから仕事ぶりを評価して褒められるという企画を行い好評でした。これは他の医療機関でも採用されています。ただこれは人間関係がうまくいっているからこそできるのであって、現実には難しいという意見も聞きます。採用にあたっては志願者の方に診療中に実際スタッフの働きぶりを見学していただいています。条件面や医院のホームページからだけでは判断できない雰囲気を感じていただくことが採用におけるミスマッチを減らすために重要と考えています。採用を10年以上していて分かったことがあります。経験者であれ、未経験者であれ、定着して伸びていくスタッフには共通点があって皆素直だということです。一方、能力があって人柄が優れたスタッフが定着するには院長の器量が問われます。人を惹きつけるパーソナリティーであったり、言葉に行動が伴っているかなど、こちらも厳しく評価されます。院長の私にその器量があるかは、定着するスタッフの質で評価されるのでしょう。この通信を読んでくださっている素敵な貴女。次のスタッフは貴女かもしれない。