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2022年9月号 ショートブレイク

2022年9月号 ショートブレイク

2022/09/26

 9月は父親の米寿のお祝いや東京での親戚の結婚式、東灘区医師会においてもこれまでの地域医療部理事に加えて、産業保健・臨床研修部理事も拝命することになり非日常的な行事や新たな変化がありました。それぞれ耳よりつうしん1原稿分くらい書く内容があるのですが、やはりコロナ関係についてふれます。全数把握の見直しやオミクロン対応のワクチン接種など大きな変化がありますが、日常的な日々が戻りつつあります。私も久しぶりに親に会うことができました。食事をしたりして楽しい時間を過ごせましたが、やはり感染が収まってくると、旅行や食事やエンターテイメントの世界に人々の関心が向いていき、これは自然なことだと思います。

 2020年の緊急事態宣言時にはエンターテイメント業界の人たちが自分達の仕事は必要なのかと自問自答されたと聞きます。しかし現状では生活を豊かにするためにはエンターテイメントは必要と多くの人が再認識しています。医療業界を決して卑下するわけではありませんが、医療関係の講演会より今は永ちゃんのコンサートなのである。

 やはり色々な面で医療従事者と一般人では認識が異なります。他の業界のように通常の日々に早く戻りたいと考えても、医療業界はまだまだ自粛を求められる事柄があります。また感染7波の初期に安心してもらうように重症化しないと医師会がさかんにメッセージを出しても、職場の要請などより発熱外来はパンクしますし、中には保険金をもらうために感染を証明してもらうため、頻繁に発熱外来を受診する方もいるようです。国や医師会が考えるように一般の人が行動するとは限らないわけで、そのことまで考えてメッセージを出す必要があるのでしょう。

 医療業界は既に第8波に向けて備えていかねばなりませんが、世間では第7波が収まってきているのにもう第8波の話はウンザリだという方が大半でしょう。これまでの経験上しばらくは落ち着いた感染状況でしょうから、一般的な感染対策やワクチン接種を行う方は速やかに接種を済ませておくことです。年末年始に向けて、感染が増加に転じた際にはこれまでの経験で適切に対応できるでしょう。