2019年5月号 不動心

更新日:2019/05/10

  令和元年5月1日発売わかさ出版『夢21』6月号の「全国の主な足の専門外来一覧」に当院が掲載されました。マスコミに1つの分野で何度もとりあげられるのはよくあることなのかもしれませんが、足と靴の外来、枕外来、線維筋痛症の3つの分野を専門的に診察している医療機関としてそれぞれの分野で新聞、雑誌で紹介されるのは、私がスーパードクターだからといえればカッコいいのですが、決してそういうことではありません。近畿義肢製作所の只野一氏や山田朱織枕研究所といった一流のエキスパートの方々と共に提携して治療にあたれていること、あるいは治験において線維筋痛症の患者さんを多数診察することに恵まれたということが大きいと考えています。

    一方で只野氏や枕診断士の方々からお聞きする客観的な事実によると、当院でインソール(靴の中敷き)やオーダーメイド枕を作成される患者数は提携医療機関の中でもトップクラスにあるようですので、互いにいい関係を築けているのではないかと思います。

   私たち医師は医学を学び、その道のエキスパートではありますが、医学の進歩に伴い学ばなければならない知識も膨大になっています。枕や靴は健康に大きく関与していると考えられますが、それらについて医学部で学ぶわけではありませんし、つきつめていけば、インソールの作成ひとつとっても片手間に習得できる技術ではないと考えます。しかしインソールによる治療が有効であることは熟知すべきで、手術を含めて患者さんに何がベストなのかを判断していく姿勢が必要です。

    また足部が原因で、足関節、膝関節、股関節、腰などに体の不調が出る場合があります。痛みが出現している部位の検査で異常がない場合でも視点を変えると解決する場合もあります。木を見て森を見ずにならないように心がけています。開業医はかかりつけ医となることが多いため、自施設で行えない検査や処置もありますが、整形外科全般を幅広く診察できることが大切だと考えています。

    インターネットの普及でいろいろなことが検索できるようになりました。ご自分のよく熟知している分野を検索してみてください。その情報が玉石混淆であることがわかるでしょう。医学知識、医院の評価なども主観的で、事実に基づいていないものも散見されます。真っ当な診察や治療をしていても、患者さんの期待と少しでもずれていたら、マイナス評価になることもあるのでしょう。昨年日大アメフトタックル問題やNHKのクローズアップ現代などの取材依頼がありました。「取材」は自分が書いて欲しいような原稿を書いてもらえる「宣伝」「広告」と異なりどのように放送されたり、書かれたりするのかこちらに主導権はありません。だからこそ第三者の客観的な判断が入る取材は可能な場合うけることもよいのだと思います。今回もわかさ出版から掲載依頼があり、お世話になっております近畿義肢製作所にとっても名誉なことではないかと掲載を許可させていただきました。患者さんの期待値もあがるため、マスコミに取り上げられることは必ずしもプラス面だけではないのでしょうが、その記事や映像に一喜一憂することなく、不動心を持って謙虚でありつつも、自信を持って日々の診療に精進いたします。

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