2020年5月号 緊急時の決断

更新日:2020/05/11

    新型コロナウイルスの感染拡大により、この1カ月で平時にはない判断をいくつかしました。主なところではマスク2000枚購入と当院スタッフを交代で5回の勤務につき1回は全額給与を支払って休んでもらうこと、そして地域医療シンポジウムの中止を決めたことです。

    4月上旬マスク不足が深刻な時、1枚50円程度でマスクを購入できるルート(但し2000枚購入が条件)がありました。平時の10倍程度の値段ですし、その時点でマスクの在庫に余裕はありましたが、長期戦であるし、スタッフに2000枚購入すると宣言するとインパクトがあり、安心感をもたらすと考えました。残っても備蓄すればいいだけです。現在マスク不足はかなり解消されて、1枚50円も出さずに買えるようですが、それは結果論です。緊急時には費用がかかろうとも確保することが第一です。

    現在スタッフの健康と感染リスク減少、国の外出自粛に貢献するためにスタッフを交代で休ませています。スタッフからすると給与が出て休めるので、時給が1.25倍ということになり、感染リスクも減るのでいいことばかりでしょう。申請すれば助成金が国から医院に入るようですが、現在も上限金額が完全に決まっていないようですし、手続きも煩雑と聞いています。助成金ありきで判断していませんので、もし支給されなくても問題ありません。

    3月上旬にミーティングで、もし当院のスタッフが感染するようなことがあって半年間、来院患者数が0になっても毎月の給与は払い続けると宣言しています。これは当院の健全な財政のみならず、私に院長として雇用を守る覚悟があるからです。

    4月より東灘区医師会の理事として、地域医療部を担当しています。毎年うはらホールで開催される地域医療シンポジウムを企画、運営します。以前変形性膝関節症がテーマの年は500人以上の集客がありました。今年は12月開催と例年の10月より寒い時期で集客困難な時期に日程が決まっていましたが、それを跳ね返すだけのテーマと講師を1月に地域医療部の理事に就任することが内定してから準備をはじめて、3月中には4月の部会で提示するべく副部長でもある前理事とも話をつめました。

    しかし3月頃より開催するプランA以外に中止するプランBも想定して準備をはじめました。4月に入って正式に理事に就任すると理事会や部会が緊急事態宣言ですべて中止になっておりましたので、メールで地域医療部部員である前医師会長など重鎮の先生方にプランBの可能性を伝えました。東灘区役所と東灘区医師会が協力して行う大きなイベントですので、独断で簡単に中止を決めることはできません。開催の可能性を残して経過を見守るか中止か葛藤がありました。家族や患者さん、スタッフの意見も聞いてみました。もう少し様子をみたらという意見があるかもしれないと予想していましたが、12月に高齢者中心に2時間30分かけて行うイベントで500人の集客を目指すのは、どう感染状況が好転しても、リスクがあり、世間の同意も得られないだろうという私の考えに異論を唱える人は皆無でした。

    今決断せずともいずれ中止が決定するだろうとは思いましたが、大切なのはスピード感です。部会で物事が決まりだし、ゲストの大森一樹映画監督のスケジュールをおさえたり、正式に講師の依頼を行なった後であれば、すぐに中止を決定するのは困難になります。ポスターやチラシが出来上がれば、無駄なコストが増えます。5月の理事会前に結論を出すのがスマートだろうと行政サイドと連絡をとり、中止がよいと考えるという回答を4月中に得ました。そこで東灘区医師会副会長に進言し、先日理事会で中止が決定しました。

    ピンチの時こそ真価が問われる。今すべての人々にこれまでどう生きてきたのか、これからどう生きていくのかが問われているのだと思います。

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